不眠症

睡眠効率

不眠症の話題の一つである睡眠効率についてお伝えします。睡眠について厚生労働省も新しい声明を出しており注目が高まっています。新しい声明には、若者はもっと寝ること(7~9時間)、高齢者は寝すぎない、ベッド上で過ごしすぎないことなどが書かれています。睡眠効率というのは、総就寝時間に対する実際の睡眠時間の割合をあらわす値で定義されています。8時間ベッドの上にいたけど、実際寝ているのは6時間だと、6÷8=75%と計算します。目標とする値は85%と言われています。

 高齢者の不眠の原因の一つが睡眠効率にあると言われています。75歳前後になると必要な睡眠時間は5~6時間とされています。しかし、21時に横になり、7時に起きると10時間ベッド上にいることになり、睡眠効率は50%に下がってしまいます。そうすると十分寝ているのに「眠れなかった」という感想になってしまうのです。つまり、睡眠効率を改善するためには、遅寝早起きが大切です。個人的な観点では遅寝に大切なのは一人で出来る趣味があるかが問われているようです。

睡眠薬について

睡眠効率が悪いことに対して睡眠薬を使うと元気になるのでしょうか?一般論として、不眠症に対して睡眠薬を使うと健康に良いとする論文はありません。むしろ、強い睡眠薬を使うと寿命が縮むとまで言われています。出来るだけお薬を使わずに眠れると良いですね。