入浴・ヒートショック

鹿児島大学の研究結果に基づく、冬季入浴と突然死の関連についてお伝えいたします

この論文は2023/2月に発表されました。この研究は、鹿児島県での入浴関連死の調査を行ったものです。入浴関連死の特徴としては、90%以上が65歳以上の高齢者で発生しています。死亡が多い時間帯は16~20時と通常の入浴時間です。ほとんどの入浴関連死は自宅の浴槽で発生しています。入浴前に飲酒していた例は少なく、高齢者の日常生活の中で急に起こっていることがわかりました。冬季(12~2月)に入浴関連死が多く、約半数がこの期間に集中しています。入浴関連死の発生率と気温には関連があり、気温が低ければ低いほど起きやすいようです。

対策として、ヒートショックが起きないように、脱衣所を温めましょう。また、体調が悪いときは入浴を控えるのもいいでしょう。他に、体が弱ってきた場合は、デイサービスを利用して午前中に入浴するのも良いのかもしれませんね。ちなみに浴槽内で体調が悪くなった場合は、お風呂の水を溺れない程度に抜いて、医者や訪問看護師さんに連絡したり、救急車を要請しましょう。

逆に入浴が体に良いという論文も多く出ています。リスクを低くしつつ、気持ち良いお風呂タイムを楽しんでくださいね。