医療制度・連携

二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター

もう5年以上継続して読んでいる二木先生の医療政策に関わる論文です。いつか二木先生にお会いしたい!プライマリ・ケアやかかりつけ医論争、コロナの対応、DPC、地域包括システム、病床の過多などなどが語られています。全体的にプライマリ・ケア医寄り、医療費負担を増やす(資産税、法人税?)論調で書かれていると思います。しかし、それにはきっちりとした根拠が示されており、非常に分かりやすいです。

お勧めは医師歴10年以上の医師ですね。患者さんをシステムで助けることに興味がある方や社会医学が好きな方などにお勧めです。

外来で始める在宅療養支援 ニーズ把握と実践のポイント

連携室ではなく、いち看護師が在宅療養で困っていることをヒアリングする、関係部署につなげるというコンセプトの本です。どのような患者さんが在宅療養を必要としているかや評価のポイントなどが記載されており勉強になりました。(例えば医療処置(インスリン)、要支援レベルの人、セルフケアが出来ていない、血液データが悪い、癌や難病の治療中)

医療福祉総合ガイドブック2023年度版

主に医療、生活、高齢者、障害者、障害児に使えるサービス一覧です。現場で使っているのは高齢者のサービスで、こちらは比較的親しみがあります。しかし、珍しい障害者、障害児のケース時で困ったときに電話する先がわかる本です。一方、解決法までは書いてありません。初めての医療職、連携室、在宅リーダーがざっと読んでおいて困ったときに検索する使い方になるような本です。

行政は縦割りで自分の部署のことだけのくせに、現場には色々知っておけ的な世の中には不満がありますが… 

医療ソーシャルワーカーのための業務マネジメントガイドブック

1.マネジメントの一般論 2.マネジメント能力について 3.マネジメントの実際(実践、教育、管理、研究)

大きく3つに分かれています。マネジメントについては他の本よりも実践的かつ、分かりやすく書かれていると感じました。また、マネジメントの実際では困ったことや苦慮したこと、大切に思っているポイントが各実践者で書かれており興味深かったです。