新型コロナウイルスに
ついて

新型コロナ対策について

時間的分離、空間的分離

風邪症状(発熱や咳、痰など)の症状の患者さんは出来るだけ混み合う時間を避けて対応しています。症状の重症、軽症に関わらず一度ご連絡ください。患者さんには待ち時間、対応時間の軽減のメリットが、他の患者さんには感染リスクの低下が見込めます。更に副院長は往診など院内に不在な場合がございます。繰り返しになりますが、必ずご一報ください。

歩いて来院された場合は、速やかに換気の良い別室に案内させて頂いています。自家用車で来院された患者さんは、車内で待って頂き、出来る限りその場で診察、検査を行います。

新型コロナの検査

検査の意義としては2つだと考えています。

1.診断目的:感冒症状でも、肺炎、腎盂腎炎などの感染症や膠原病、内分泌疾患など他の疾患である可能性があり、新型コロナを否定すればいいというわけではありません。特に症状が長期化している、改善がない、悪化傾向にある場合は積極的に診断が必要になります。それはコロナの診断というより、診断のもとに治療をするという医療の大原則のためです。

2.感染管理目的:他人にうつしてしまうのではないか、入院する必要があるが自分が感染させないかなどが目的です。2020/11/26現時点では、介護職員や医療職員は積極的に検査を行い感染管理を行う方針とされています。みなさんの仕事が大切であることや、人員が欠けると大変であることは理解できますが、医療のインフラ体制維持のために、介護職員や医療職員が優先されるということですね。

検査が可能な場所は週単位で移り変わっています。かかりつけ医、三次医療機関、保健所、地域外来・検査センターなど様々です。

陰性証明は不可能です

検査の特異度と感度という概念や、病状経過の事前確率、事後確率という概念を用いて診断や除外診断を行っています。乱暴な言い方をすると「検査は100%ではない」ということですね。(かと言って他の方法もありません)ウイルスが増えていないときの検査は陰性ですが、数日後には陽性になる可能性もあります。事前確率と事後確率は「国内でコロナが出ていないのに移動歴がない人をコロナと診断するのは不合理ですし、周りがコロナだらけなのに自分だけ陰性でも信じ難い」というような話です。推定○%以下でしょうと言った表現は感覚的には可能ですが、0%の証明は不可能で、責任も持てません。巷で言われている、陰性証明が感染する確率が0%なのか、検査がただ陰性なのか判断する必要があります。

当院ではオンライン診療は行っていませんが、流行期には電話による再診が現時点では可能です。病状によって絶対できるわけではありません。詳細はリンクをご参照ください。

今年の夏は4密回避、3取る

推奨産業医の研修会「これからの受動喫煙対策」を受けて来ました。久しぶりの研修会です。

喫煙の話の前に話題の新型コロナウイルスの話がありました。新型コロナウイルスの感染症対策として回避すべき4密は、

1.密閉
2.密接
3.密集に加えて
4.密な会話

喫煙者で感染率死亡率が高い理由は解明されていませんが、この4密が揃っていることがリスクを高めているという指摘もあります。
喫煙所、給湯所での会話、要注意です。

取るべき3取るは、

1.距離
2.マスク
3.水分熱中症対策です。

幼児は何かに熱中して、高齢者は生体の仕組みとして口渇を感じにくくなり、水分をとることを忘れがちです。
喉が渇いていなくてもマメに水分をとるようにしましょう。
介護者の方も声をかけるようにしましょう。(ちなみに、ビールは水分じゃないですよ!! 誰かさんへ釘を刺しておきましょう。)

「じんがたコロナ」と言っていた娘も、今や「しんがたコロナ」と言えるようになりました。

幼児でも説明すればちゃんと理解して協力してくれます。このまま収束してくれることを祈っていますが、予断は許さぬ状況のようです。

用心しながら、より健康で充実した生活を目指しましょう!受動喫煙対策の話はまた今度の機会に。

香月尚子