精神科、心療内科系

良い点:病態や機序について解説してあり、エビデンスも添えられており納得出来る内容です。また、実際に使う方法なども記載されています。筆者の書いている内容を見ると、臨床医だなぁと感じることが多々あります。例えば薬価への注目や患者さんの悩み、プラセボの使い方などから共感を得やすいです。

悪い点:かけだしジェネラリストにとってはやや難しいページもあります。例えば、機序や病態についてまでは及ばず、ひとまず何を使ったら良いのかという答えにはすぐにはたどり着きません。でも、持っておいて、長く付き合うのも良い一冊だと思います。

認知行動療法は、うつ病などの精神疾患だけではなく、喫煙に伴うニコチン依存や高血圧症、糖尿病にも効果があるという研究結果が増えています。e-leaningで基礎的内容が学べます。しかし、対人業務は流れや言い回し、ボディランゲージなどわかれば出来るわけではありませんので、どちらかというと対人業務を行っている医療職の方のレベルアップに使うほうが現実的かと思います。「自分の言っていることが理解してもらえない」と悩む方、コミュニケーションに注目されている方にはおすすめです。